LPS (リポ多糖)とは

30年以上の免疫の研究の結果、行きついた最新素材というのがパントエア菌LPS (リポ多糖)。

LPSとは、リポポリサッカライド(Lipopolysaccharide)の略であり、日本語では「リポ多糖」または「糖脂質」と呼ばれています。

LPSは自然の中の土や木、植物や食品、空気中に存在している細菌から抽出される物質です。水溶性と油溶性の両方の特徴を持つ「両親媒性」の物質で角質層まで届いてくれます。現在は、健康の維持や美肌効果など様々な働きが解明されています。
LPSはお肌の免疫を正常化してくれる素材として注目されています。

また、2011年、ブルースボイドラー博士らは、LPS等による自然免疫活性化の仕組みを明らかにした研究で、ノーベル賞生理医学賞を受賞しています。
今世界的にLPSが注目されています。

SLBマーク

LPSの特徴

肌免疫とLPS

肌免疫とLPS

皮膚は、一年中気になる紫外線、マスクの頻繁着用による肌の擦り、ホルモンバランスの乱れによる肌のトラブルなど、日々様々な刺激を受けています。
そこでは、皮膚の色々な細胞が、本来備わっている力(自然治癒力)すなわち肌免疫によって、健康な状態に保ってくれます。

肌免疫とLPS

肌免疫には、健康な肌を保つ重要な働きがあります。
1.ターンオーバー:老廃物を除去することによって、肌のクリアランスを高めてくれます。
2.線維芽細胞:ハリの元となるエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸などの産生を促進してくれます。
3.ケラチノサイト:ヒーリング、肌荒れを改善する効果があります
4.オートファジー:細胞内の不要なたんぱく質や老化タンパク質を分解しリサイクルします。

LPSは、角質層に浸透しやすい性質を持っていますが、ケラチノサイトのほか、より深層部に存在するランゲルハンス細胞をその樹状突起に触れる事で活性化させることができ、健康な肌を維持することができます。

ターンオーバーとLPS

ターンオーバーとLPS
ターンオーバーとLPS

ターンオーバーとは肌の生れ変りである新陳代謝の事で、一般的には約1か月(28日)周期といわれています。標準的なターンオーバーは「年齢x1.5日」と言われていて、例えば20歳の方なら30日周期、40歳の方なら60日(2か月)周期、また60歳の方なら90日(3ヵ月)周期となります。ターンオーバーが乱れてしまうと老廃物が肌にたまったままになってしまい、シミやくすみの原因となります。

LPSは、この肌の生れ変り(ターンオーバー)を活発にしてくれるので、年齢と共に遅くなってきたターンオーバーを促進することで明るいお肌へと導いてくれます。

みずみずしく潤う健康なお肌であるために、様々なダメージからお肌を守ることが一番重要です。お肌の能力を最大限に引き出すために、角質層の下に存在するランゲルハンス細胞の突起物にLPSが届き触れることで免疫の活性化が行われます。
そのシグナルは、真皮にまで伝わり線維芽細胞が増産され、お肌にとても大切なコラーゲンやエラスチンなどハリを生み出す成分を産生してくれます。

上図では蛍光物質で皮膚を染めた被験者の両腕に、LPS非配合の化粧水とLPS配合の化粧水をそれぞれ付けてもらい、蛍光物質が消えるまでの時間を比べてみたところ、LPSを塗布した肌はLPSを塗布しない肌に比べて蛍光物質が早く消えています。また同じ試験を行った被験者5名全員に同様な効果が得られたことから、LPSはターンオーバーを正常に保つことによって、健康な肌をつくり、傷や紫外線で傷んだ皮膚も早く元に戻す効果があります。

アトピーとLPS

アトピーとLPS

アトピー性皮膚炎は肌のバリア機能の低下やアレルギーによって引き起こされる体質的な要因と、アレルギー症状を起こす物質が多く存在するなどの環境的な要因が2つあります。
アトピー性皮膚炎の主な症状として、強い痒みを伴い、バリア機能の低下から肌が乾燥し、外部からのアレルギー物質やばい菌などが入りやすく、炎症を引き起こします。

皮膚科医の協力の元で、左右対称に湿疹が出ている4名のアトピー性皮膚炎患者を対象として、片側にLPSの配合のクリームを塗り、もう片側にLPS非配合のクリームを塗る実験を行いました。4人ともLPSクリームをつけた方には改善が見られ、保湿の優れた基材との組み合わせにより、アレルギー性の肌荒れの改善が期待できます。

LPSマーク

LPSマーク

optimo商品において、LPSを規定値以上配合した化粧品の箱にはLPSマークが付いています。

LPSマークは、自然免疫応用技研が提供する純正LPS素材(パントエア/コメヌカ発酵エキス液)を規定値以上配合したことが確認できた商品にのみ、付与されるマークです。

また、高濃度配合している化粧品には、さらに★マークが付与されます。

LPS研究の第一人者と
共に研究開発

工学博士 河内 千恵 先生

工学博士 河内 千恵 先生

自然免疫応用技研株式会社 代表取締役社長
自然免疫制御技術研究組合 理事

薬学博士 稲川 裕之 先生

薬学博士 稲川 裕之 先生

自然免疫応用技研株式会社 代表取締役副社長
自然免疫制御技術研究組合 研究本部長
新潟薬科大学 健康・自立総合研究機構 客員教授

LPS研究のあゆみ

optimoはLPS研究の
第一人者 河内先生・稲川先生と共に、
長年LPSの研究と普及に
努めてまいりました。

1982

水野傳一博士らにより、マクロファージの制御的に的を絞った健康維持についての研究がスタート

1988

小麦の水洗浄液からマクロファージ活性化に有効作用のある物質を発見。
研究を重ね、その物質が小麦に共生するパントエア菌に由来するLPS(リポポリサッカライド)であることが判明

1992

アトピー性皮膚炎や高脂血症の改善など、パントエア菌LPSの効果について研究結果を論文発表
2001年 韓国中央大学病因皮膚科のS.J.Seo医学博士らが、LPSの刺激を受けたケラチノサイトのβディフェンシン(生体内抗菌物質)発現を論文発表

2006

自然免疫の啓蒙普及を目的としてNPO法人環瀬戸内自然免疫ネットワークが設立。パントエア菌LPSを含む食品や化粧品材料として世界で初めて供給する大学発ベンチャー・自然免疫応用技研株式会社が設立

2008

フランスのA.Gueniche氏らが、グラム陰性細菌「Vitreoscilla filiformis」のアトピー性皮膚炎に対する改善効果を英国医学雑誌で論文発表

2010

LPSの有用性を研究するための組織として経済産業省認可の自然免疫制御技術研究組合が設立
2011年 ブルース・ボイトラー博士(米国)、ジュールズ・ホフマン博士(仏)、ラルフ・スタインマン博士(米国)が自然免疫に関する研究でノーベル賞生理医学賞受賞。LPSの働きはTLR4に結合して発現することが明らかに

2013

アメリカのイリノイ大学歯学部のLin Chen医学博士らが、TLR4(LPS受容体)が皮膚の創傷治癒に重要な役割を果たしていることが論文発表

2020

LPS研究の第一人者と共に共同開発し、LPSをたっぷり配合した化粧品ブランド「optimo」を発表

LPSと肌の研究例・研究資料

今まで皮膚に対する
LPSの各種臨床例・研究資料

  • ターンオーバーに対するパントエア菌LPSの促進効果(2017)
  • パントエア菌LPSによるアンチエイジングへの期待(2001,2017)
  • アトピー性皮膚炎に対するパントエア菌LPSの抑制効果(2013)
  • アトピー性皮膚炎に対するパントエア菌LPSの肌荒れ改善効果(2019)
  • 難治性アトピー性皮膚炎に対するパントエア菌の改善効果(2011)
  • 軽度アトピー性皮膚炎に対するパントエア菌LPSの緩和効果(2006)
  • 犬のアトピーに対するパントエア菌LPSの改善効果(2012)
  • LPSの肺粘膜に対する創傷治癒効果(2006)
  • LPSによるTreg細胞の活性化作用(2006)
  • グラム陰性細菌「Vitreoscilla filiformis」は、アトピー性皮膚炎を改善する(2008)
  • LPSのシグナルを伝えるTLR4は皮膚の創傷治癒に重要な役割を果している(2013)
  • LPSのシグナルを伝えるTLR4やTRIFを欠損したマウスではアレルギー性の皮膚炎が悪化する(2013)
  • 炎症抑制に働くTregは、LPSの刺激により、生存と増殖が促進される(2003)
  • ケラチノサイトは、LPSの刺激を受けて、生体内抗菌物質であるβディフェンシンを発現する(2001)
  • LPS刺激マクロファージを介した線維芽細胞のヒアルロン酸とエラスチン合成の強化(2020)